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人が初めて渡った『橋』は川中の倒木や垂れ下がった蔦などであったと思う。
 釣り橋、掛け橋、桟橋、跳ね橋など、わたしたちは生きるがゆえに幾つもの橋を渡る。
 北欧の道標に「どこへもゆけない道」というのがあると聞いた。「行き止まり」を意味した標識と思うが、時によって人は行く先が見えないままでも橋を渡らねばならない。
 西伊豆堂ヶ島の『揺るぎ橋』は、崇神天皇の時代に官船を建造した余り木で架けられたと伝えられる小さな土橋である。
《不浄な者が渡ると揺れる》というのが揺るぎ橋の名の由来だが、不浄な者の対象は、言うまでもなく女性である。そんな言い伝えを迷信と知りながらも、かつては密かに揺るぎ橋を訪れる女たちの姿が見受けられたと聞く。彼女たちは、自身の何を占っていたのだろうか。

著者略歴

 多賀 多津子 (たが たづこ)
  1938年 東京生れ
  1984年 「河津ばやし」 九州芸術祭文学賞福岡地区優秀賞
  1986年 「毛蚕(けご)」     同 上
  1988年 「鞠の音」       同 上
  1993年 「割愛」    中日新聞・日本海文学大賞奨励賞
  1996年 「葦巣」        同 上
  1995年 「頭状花・天城道の轍」 北九州市自分史文学賞佳作
  1998年 「緑茶・しぶ茶・ウーロン茶」 (櫂歌書房)

電子書籍の発行:櫂歌書房

表紙画/きりえ 朝重 秀明

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